僕たちの静岡
2015年1月11日
圧倒的惨敗…まさかの0-3ドロップ。カードプールは確かに貧弱だった。ボムレアはないし、黒が比較的強かったが肝心の土地に黒絡みは無い。いいプールでないどころか悪い方だったとは思う。しかし、0-3するほどではなかった。少なくとも2-3ぐらいまでいく程度のポテンシャルはあったはずだ…
最初のデッキ構築の時、事前に読んだセオリー通り土地を見て、赤白2枚赤緑2枚赤緑フェッチ1枚ジェスカイランド1枚からデッキの色を赤緑白にあっさり決めた。これが致命的ミスだったと後から考えると思う。ただでさえ遅めのこの環境で速攻ビートなんてやるためにはよほど整ったカードプールでないといけないのに、こっちは1マナクリーチャー0、2マナ5枚、3マナ1枚とあまりにちぐはぐすぎた。それよりはむしろ基本地形の比率を増やしてでも緑を削って黒にするべきだった。そちらの方が間違いなくデッキのコンセプトは一貫していたし、ミッドレンジの形をとれたはずだ
今回のこの失敗は経験のなさが露骨に出てしまったと思う。もう少しこの環境、シールドに慣れていれば、色の選択ももっと適切に出来ただろうし、余裕をもって組み上げて熟慮できたはずだ。とても悔しいが、自分の改善点が見つかったと思い次につなげたい
まぁそんなことはどうでもいい。いや、本当にどうでもいいのだ。本戦こそ負けたがくじで結構いいのを引いたしフェッチ出たし。静岡での1番の思い出は、何を隠そう二日目の夕食だ
先輩の「静岡っておでんが有名らしいよ。じゃけん食いに行きましょうね~」の一言につられおでん横丁にむかった私たちはふらふらとある一軒に入った。そこでは人懐っこいおばあちゃんがこじんまりとした店を営んでおり、私たちは言われるまま席に座った。そしてざっと店を眺め、私は「あっ、この店ひょっとしたらヤバいな」と思った。まずメニュー表が手元にない。当然料金だって表示されていない。この時点でよっぽど「すみません、メニュー表ください」と言おうかと思ったが、何故か言えなかった。そういうのをためらわれる空気があそこにはあった。早い話が気おされていた
しかし値段を聞かなかった(あるいは聞けなかった)一番の理由は、ここがおでん屋であるということだ。これがステーキとか寿司とかだったら私たちは間違いなく値段を尋ねたに違いない。しかし、おでんである。1つ50、100円で売られているような庶民の食べ物がまさかそんな高いわけあるまい…そう高をくくった私たちは言われるままにおすすめの食材を頼み、酒を飲んでいた。とはいってもネタは一人当たり10~15品ぐらいしか頼んでないし、酒だってグラス4杯程度だ。個人的にはお代わりを聞かれた時がメニュー表や料金を尋ねる最大のチャンスだったのだろうが、酒やあの場の空気に完全に呑まれていた。チェーン店に慣れきった私にはそもそもぼったくりという概念自体が小説やドラマの世界の話で、まさかわが身に降りかかるだなんて夢にも思っていなかった。リーチの怖さを知らない八木戦のアカギみたいなものである
宴もたけなわといったほろ酔いの私たちはいよいよ清算に入った。一人、6千円。おでん屋で飲み食いして6千円である。予想の斜め上へロケットスタートを切るその値段に私たちの赤らんだ顔が一気に青ざめたのは想像に難くないはずだ。もっともその青ざめた顔もおばあちゃんの「本当は一人6200円だけど、まけて6000円でいいよ(笑)」に再び燃え上がることになる
飲み食いしたものを料金知らされてないからそんなに払えないよ、などと交渉に入れるほど世慣れしていない私たちは言われるままに金を払いおでん屋を後にした。あまりのひどさに却って笑いがこみあげ、私たちはおでん屋と静岡の悪口をぼろくそにわめきながらホテルに帰り、ホテルで自分たちを慰める言葉をいくつも考え、そして寝た
今回のおでん屋騒動は、しかしある意味では軽傷ですんだ。というのも、そこへ行く途中にいわゆる歓楽街があり、キャバクラの客引きがすごかったのだ。もしふらふらっとそんな店へ興味本位で入っていたら、そしてそこで飲み食いしていたら…桁が1つ増えていたかもしれない。そう思うと、適正料金に数千円乗せただけで済んだのは、社会勉強になったというべきかもしれない。地元の寂れた個人経営の中華料理屋で580円のラーメンを堪能しながら私はそう思うのだった
グッバイ静岡、ファッキュー静岡
最初のデッキ構築の時、事前に読んだセオリー通り土地を見て、赤白2枚赤緑2枚赤緑フェッチ1枚ジェスカイランド1枚からデッキの色を赤緑白にあっさり決めた。これが致命的ミスだったと後から考えると思う。ただでさえ遅めのこの環境で速攻ビートなんてやるためにはよほど整ったカードプールでないといけないのに、こっちは1マナクリーチャー0、2マナ5枚、3マナ1枚とあまりにちぐはぐすぎた。それよりはむしろ基本地形の比率を増やしてでも緑を削って黒にするべきだった。そちらの方が間違いなくデッキのコンセプトは一貫していたし、ミッドレンジの形をとれたはずだ
今回のこの失敗は経験のなさが露骨に出てしまったと思う。もう少しこの環境、シールドに慣れていれば、色の選択ももっと適切に出来ただろうし、余裕をもって組み上げて熟慮できたはずだ。とても悔しいが、自分の改善点が見つかったと思い次につなげたい
まぁそんなことはどうでもいい。いや、本当にどうでもいいのだ。本戦こそ負けたがくじで結構いいのを引いたしフェッチ出たし。静岡での1番の思い出は、何を隠そう二日目の夕食だ
先輩の「静岡っておでんが有名らしいよ。じゃけん食いに行きましょうね~」の一言につられおでん横丁にむかった私たちはふらふらとある一軒に入った。そこでは人懐っこいおばあちゃんがこじんまりとした店を営んでおり、私たちは言われるまま席に座った。そしてざっと店を眺め、私は「あっ、この店ひょっとしたらヤバいな」と思った。まずメニュー表が手元にない。当然料金だって表示されていない。この時点でよっぽど「すみません、メニュー表ください」と言おうかと思ったが、何故か言えなかった。そういうのをためらわれる空気があそこにはあった。早い話が気おされていた
しかし値段を聞かなかった(あるいは聞けなかった)一番の理由は、ここがおでん屋であるということだ。これがステーキとか寿司とかだったら私たちは間違いなく値段を尋ねたに違いない。しかし、おでんである。1つ50、100円で売られているような庶民の食べ物がまさかそんな高いわけあるまい…そう高をくくった私たちは言われるままにおすすめの食材を頼み、酒を飲んでいた。とはいってもネタは一人当たり10~15品ぐらいしか頼んでないし、酒だってグラス4杯程度だ。個人的にはお代わりを聞かれた時がメニュー表や料金を尋ねる最大のチャンスだったのだろうが、酒やあの場の空気に完全に呑まれていた。チェーン店に慣れきった私にはそもそもぼったくりという概念自体が小説やドラマの世界の話で、まさかわが身に降りかかるだなんて夢にも思っていなかった。リーチの怖さを知らない八木戦のアカギみたいなものである
宴もたけなわといったほろ酔いの私たちはいよいよ清算に入った。一人、6千円。おでん屋で飲み食いして6千円である。予想の斜め上へロケットスタートを切るその値段に私たちの赤らんだ顔が一気に青ざめたのは想像に難くないはずだ。もっともその青ざめた顔もおばあちゃんの「本当は一人6200円だけど、まけて6000円でいいよ(笑)」に再び燃え上がることになる
飲み食いしたものを料金知らされてないからそんなに払えないよ、などと交渉に入れるほど世慣れしていない私たちは言われるままに金を払いおでん屋を後にした。あまりのひどさに却って笑いがこみあげ、私たちはおでん屋と静岡の悪口をぼろくそにわめきながらホテルに帰り、ホテルで自分たちを慰める言葉をいくつも考え、そして寝た
今回のおでん屋騒動は、しかしある意味では軽傷ですんだ。というのも、そこへ行く途中にいわゆる歓楽街があり、キャバクラの客引きがすごかったのだ。もしふらふらっとそんな店へ興味本位で入っていたら、そしてそこで飲み食いしていたら…桁が1つ増えていたかもしれない。そう思うと、適正料金に数千円乗せただけで済んだのは、社会勉強になったというべきかもしれない。地元の寂れた個人経営の中華料理屋で580円のラーメンを堪能しながら私はそう思うのだった
グッバイ静岡、ファッキュー静岡
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